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| 定着しつつある「バリアフリー」についてまじめに考えてみました | ||||
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| 「世界一の高齢大国」はどこ? |
| そう!この日本のことです 西暦2020年には65歳以上の高齢者が総人口の25%となると言われています |
| 「住宅内事故」ってご存知ですか? |
| ちょっとした油断や、身体機能低下から発生する住宅内での事故のことです 実はこの「住宅内事故」による死亡者数は交通事故死亡者数を上まると言われています その内で65歳以上の高齢者が占める割合は、約70%です |
| 「バリアフリー」ってなに? |
| 社会生活の中での「障壁を取り除く」という意味で、不具合を減らし安心できる環境をつくることです |
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| からだの変化を理解しよう |
| 加齢による心身の変化は個人差が大きいのですが一般的な老化現象とはたくさんの要因があります ◇心臓・血管系 〜 心拍出量の低下・血管の弾力性低下・高血圧・不整脈など ◇腎機能系 〜 腎臓からの老廃物の排出低下 ◇呼吸器系 〜 弾力低下から肺活量の低下・肺炎が発生しやすい ◇消化器系 〜 消化管の運動低下による便秘・失禁など ◇骨 〜 骨量減少による骨粗鬆症 ◇神経・筋系 〜 刺激伝導速度低下による瞬発力や敏捷性の低下 ◇感覚系 〜 目の水晶体の混濁による白内障・動体視力の低下・聴力の低下 ◇記憶力 〜 長期的記憶よりも短期的記憶の低下が著しい ◇心理的変化 〜 保守的・内向的・受身的・抑うつ的になりやすい ◇行動変化 〜 夜間行動・睡眠障害・不眠 |
| どんな疾患や障害があるの? |
| 老化によってかかりやすい疾患や障害の傾向は ◇脳血管障害 〜 脳梗塞・脳内出血・クモ膜下出血による身体機能の麻痺 ◇パーキンソン病 〜 進行性神経病による手足のふるえ・関節の抵抗・動作の遅れ・反応の低下など ◇慢性関節リウマチ 〜 全身性炎症疾患による手指の関節のこわばり・関節の疼痛や腫腫など ◇骨折 〜 機能低下や骨粗鬆症による骨折 ◇廃用症候群 〜 寝たきりなどの活動減少による筋肉・骨・血管・呼吸器・消化器・神経などの機能低下 ◇痴呆症 〜 アルツハイマー症や脳血管障害などによる記憶障害や知能障害 ◇内科的疾患 〜 心筋梗塞による不整脈や呼吸困難・糖尿病による合併症など |
| どんな元気な方でも加齢は避けては通れない道ですね では、最長寿国に暮らす私たちの老後に望むことは・・・? |
| 「自らの意思に基づき自立した質の高い生活をおくること」 ではないでしょうか |
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| わが国の住宅に対する施策はどうなってるの? |
| 公共の場におけるバリアフリー化が進んでいますが、住宅に対してはどうでしょう ◇1986年 「第5期住宅建設5ヵ年計画」 で、初めて高齢者対策が示される ◇1995年 「長寿社会対応住宅設計指針」 が、建設省により通知される ◇「バリアフリー基準」等の優遇制度 が、住宅金融公庫と年金福祉事業団で導入される 意外ですか? 本格的にバリアフリーの意識が高まったのはわりと最近なのですね いまや新築でのバリアフリー導入は当たり前になりましたが、既存の建物での対応は遅れています |
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| 日本の一般的な住宅環境の問題点はなんだろう? |
| <1>住宅内に段差が多く転倒事故の原因となっている <2>狭い敷地を有効利用するため2階建てが多く行動範囲が限られる <3>古来の尺貫法の影響で廊下・階段・開口部等が狭い <4>室面積が狭い上に家具が多く室内移動の障害となっている <5>和室の生活様式は寝起きや立ち上がるときに負担が大きい <6>個室が多く室内の温度差が大きいため身体機能に負担が大きい 障害の多い住宅では行動範囲が限定され、新たな障害や機能の衰退が発生し悪循環となります |
| 自立して暮らすための住宅環境の点検してみましょう |
| ◇つまずきやすい段差や滑りやすい箇所はありませんか? ◇階段や玄関、お風呂、トイレなどの手摺は設置していますか? ◇寝室や階段などの手元足元に照明はありますか?スイッチは使いやすいですか? ◇窓や家具等は配色を工夫するなど注意力を喚起して危険の防止に対処していますか? ◇火災や地震など非常時に屋外に脱出しやすい環境ですか? ◇不必要な家具や調度品を放置して移動が困難になっていませんか? ◇ドアや建具の開閉はスムーズですか?トイレのドアは外開きですか? ◇ゴミや不用品の始末がきちんとできる環境ですか?換気はできていますか? ◇健康保険証・診察券・障害者手帳・預金通帳など貴重な書類は必要に応じて すぐに取り出せる場所を決めていますか? 元気な人では気がつかないたくさんのポイントがあります 使う人の行動をよく観察して、たくさん話を聞いて適切な対処が必要ですね |
| 部位別 こんなポイントに気をつけて! |
| ◇玄関 足を高く上げにくいので段差解消のステップ、転倒しやすいので手摺やイス・ベンチの設置 ◇廊下 手摺の設置や通行スペースの確保、障害物の除去 ◇階段 手摺の設置、滑り止めの取付け、足元照明の設置 ◇トイレ 便器は洋式、ドアは引戸か外開き戸、手摺の設置、室温調整(冬時期の室温低下を防ぐ) ◇浴室 2枚〜3枚の引戸設置、入口段差解消、滑り止めの床、手摺設置、半埋め込み浴槽 ◇居室 室温・湿度のコントロール、照明スイッチの位置、移動ルートの確保、適度な高さのベット ◇台所 火事防止対策、やけど防止対策、食器や調理道具の出し入れ、移動しやすい動線、休憩場所 ◇色彩 出入口・段差箇所・危険箇所など注意を要する所は配色を工夫する |
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| 福祉住環境の整備の仕方として、専門家の方たちが研究して製作されたマニュアルがあります たとえば、トイレの場合 室内のサイズ(単独使用・車イス使用・介助付使用) 手摺の位置・高さ・太さ・形状・素材・下地 入口建具のサイズ・開き勝手 便器の種類 暖房機器 等々、細かくアドバイスされています 実際のリフォームの現場で、なくてはならないマニュアルとして日々活用しています しかし、最終的に一番大事なことは実際に暮らす方の現在の能力や障害の程度と将来性 そしてその人なりの暮し方へのこだわりなど家族レベルでの対応が必要だと痛感しています |